どうもこんにちは! Terryです!
今回は床に塗ったワックスが、乾燥しても膜を作らず、粉を吹いた状態になった場合の原因について綴っていきます。
実際に見ると、なかなか気分が滅入るものです…
ワックスが白い粉を吹く"パウダリング現象"とは?
僕が掃除屋としてまだ駆け出しの頃、ある冬の時期に引っ越し後のアパートのお掃除に入っていました。
晩の8時頃にワックスを床に塗布して、その現場の仕事は完了したと帰路についたわけです。
翌日、不動産屋さんからクレームの電話が…
「床のワックスがパラパラになっているから、手直ししてほしい」と。。。
パラパラ? なんのことかわからず、とりあえず現場を見にいって唖然としました…
塗ったハズのワックスが薄い被膜とならずに、まるで凍った水たまりの表面のように、細かい亀裂が入ったように固まっていたのです。
そして指で確認してみると、言われたとおりパラパラとワックスの固まりが指にくっつく状態でした。
床材にワックスが密着せずに、乾いてしまった…
このような床材にワックスが密着せずに、粉を吹いた様に固まった状態を”パウダリング現象”と言います。
床のワックスがパウダリング現象を起こす原因とは?
ワックス自体の劣化
ワックスは一度凍結すると、ポリマーショックを起こし、密着性や光沢が悪くなります。
冬場を越したワックスは凍結した可能性がありますので、使わないのが無難です。
相性
床材自体と、ワックスの密着性との相性が悪い。
密着性が良いワックスを塗布することで改善できます。
低温度
床の温度が5℃を下回る状態でワックスを塗ると、パウダリングを起こします。
エアコンなどを使って室内の温度を上げ、その状態で床の温度を上げてからワックスを塗るのがベストです。
床に洗剤分が残留
床の表面にアルカリ性の成分が残ったままワックスを塗るとパウダリングを起こします。
きっちり汚水を回収することが必要です。
特にワックス剥離の後は、回収とリンスに注意が必要です!
古いワックスの層が厚い
今までに塗布したワックスの層が古く厚くなっている場合、新しいワックスの可塑剤が移り、パウダリングを起こすことがあります。
ワックス層が厚くなりすぎている場合は、剥離が必要です。
床材表面に離型剤が残っている
工場出荷時の離型剤が、床材表面に残っている場合があります。
離型剤が残留していると、ワックスの密着性が落ちるため、パウダリングを起こしやすくなります。
新品の床材を貼った場合は、表面洗浄が必須です。
水性ワックスが塗布されている
ひと昔前に主流だった水性ワックスが塗られている床にワックスを塗布すると、パウダリングを起こします。
水性ワックスを完全に除去してからワックスを塗布してください。
最後に…
パウダリングを起こしてしまうと、対応方法としてはワックスを完全にはがしてしまい、もう一度ワックスを塗布して被膜を形成するしかありません。
ワックスを塗布する場合には、ワックスを完全に剥離した後に油分やロウ分がないか確認し、剥離剤の成分が残留しないように十分水拭きをしてください。
そして床の温度が低温なのは避け、乾燥時間を十分とって、できるならば自然乾燥をさせてくださいね!!
もし自分で塗ったワックスが白い粉を吹くなりパウダリングを起こしてしまったのなら、、、自分でワックスをはがす作業はせず、おそうじ本舗など大手の業者に依頼することをおすすめします。
作業的にかなりハードで、フローリング材が膨れあがったりなどのリスクが高いです。
名前が通っている大手の清掃業者だと、もしなにかあった時でもキッチリと対応してくれますよ!
中には「膨れたフローリングは、乾燥したら元の状態にもどる…」と嘘の対応をして、逃げていく業者も存在しますしね。。。
業者選びには注意が必要です。
↓ ↓
おそうじ本舗
お掃除の参考にはなりましたでしょうか…
どうもありがとうございました!!